兵庫県では、次世代産業を中心とした成長産業分野の育成を図るため、比較的初期段階にある産学官連携によ る共同研究を支援する提案公募型の研究補助制度「兵庫県最先端技術研究事業(COE プログラム)」を平成15年 度から実施してきました。
令和4年度からは「成長産業育成のための研究開発支援事業」と名称を変更したうえで引き続き事業を実施さ れ次の2つの区分を設けて研究提案を募集されました。
1.<可能性調査・研究>
産学官連携による共同研究体制の構築とともに、先行技術や市場調査及び予備的実験を中心とした萌芽的・準備的なレベルの調査研究を支援
2.<応用ステージ研究>
産学官連携による応用研究段階の共同研究チームに対し、国や企業の大型研究プロジェクトなど、本格的な研究開発段階への移行を支援
支援対象となる研究プロジェクトの選定は外部有識者等で構成された有識者会議にて、書面による一次評価及びヒアリングによる二次評価が行われ、本学からは可能性調査・研究1件、応用ステージ研究2件の計3件の研 究プロジェクトが新規に採択されました。
〈可能性調査・研究〉
主分野 | 研究プロジェクト名 | ( )は本学の研究者 | 共同研究チーム研究プロジェクトの概要 | 研究期間 |
健康 医療 | 医療・バイオ産業向けのモジュール化された圧電振動マイクロツールシステムの構築 | ㈱ミクロブ、兵庫県立工業技術センター、兵庫県立大学(荒木望 准教授) | 医用やバイオ分野の作業の自動化のために、㈱ミクロブ保有の圧電振動アクチュエータを高性能化し、細胞などの自動サンプリング用 小型モジュールを試作し実用化の検証をする。 | 令和4年度 |
〈応用ステージ研究〉
主分野 | 研究プロジェクト名 | ( )は本学の研究者 | 共同研究チーム研究プロジェクトの概要 | 研究期間 |
環境・エネルギー | マイクロプラスチックを代替する高性能多孔質アルミナ製化粧品用配合剤の開発 | (公財)ひょうご科学技術協会、浅田化学工業(株)、兵庫県立工業技術センター、兵庫県立大学(藤田守文准教授) | 特殊溶液作製と独自の造粒・焼成技術を用いて、高いクレンジング性能を持つマイクロプラスチック代替高機能多孔質アルミナ製化粧品配合剤を開発する。 | 令和4~5年度 |
環境・エネルギー | キャビテーションプラズマ技術を用いた活性酸素殺菌水生成プロセスの大容量化 | ㈱大日製作所、兵庫県立大学(岡好浩准教授)、㈱インテック | 高い殺菌効果と安全性を合わせもつキャビテーションプラズマ殺菌水を化学農薬の代替として実用化するために農業用途に特化した生成装置を開発する。 | 令和4年度 |