最先端研究に興味のある方・産学連携をお考えの方を対象として、本学の教員が研究シーズを紹介いたします。
産学公連携に関心をお持ちの多数の方々のご参加をお待ちしております。
日時
令和6年12月11日(水曜日)17時~18時
場所
対面 または Web
参加費
聴講は、無料です。
主催
兵庫県立大学社会価値創造機構
内容
【講演1】 「光触媒による太陽光燃料の製造」
工学研究科 潘 振華 准教授
地球温暖化やエネルギー資源の枯渇が深刻になる中で、持続可能なエネルギーの開発は私たちの未来に欠かせない課題である。自然界では植物が太陽光を使ってエネルギーを作り出す「光合成」という仕組みを持っているが、このプロセスを人工的に再現して、太陽光を利用して水などから、クリーンな燃料を生み出す技術、「人工光合成」、がある。この技術は、日本の研究者たちによって開発された粉末状の光触媒を使うことで、シンプルで低コスト、かつ大規模な燃料製造が可能になると期待されている。今回の発表では、「水」と「空気」、そして「太陽光」だけを使って、簡単に水素と過酸化水素を作り出す“魔法”
のような光触媒反応について紹介する。
【講演2】 「光ピンセットによるナノ物質の捕捉および輸送」
工学研究科 瀬戸浦建仁 准教授
海面の波や、大きな音(音波)は波動現象なので、物体に圧力を作用させます。同様に、「電磁的な波」である光も、微弱ながら「放射圧」と呼ばれる圧力を持っています。レーザー光をレンズで集光して照射すると、ナノメートルからマイクロメートル程度の微小な物質であれば、この放射圧によって「非接触につまむ」ことが出来ます。この技術は「光ピンセット」と呼ばれており、発案者のAshkin博士は2018年にノーベル賞を受賞しています。この光ピンセット技術は、生体高分子や、量子ドット・ナノダイヤモンド・カーボンナノチューブなどのナノ材料の捕捉、輸送、分析に応用されています。講演では、光ピンセットの基礎から応用までを紹介します。
参加申込方法
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問い合わせ先
兵庫県立大学社会価値創造機構
TEL 079-283-4560、FAX 079-283-4561、E-mail : sangaku@hq.u-hyogo.ac.jp